2020年度3学期対面授業開始に伴う学長メッセージ
この夏の記録的猛暑もようやくおさまりを見せ、秋の気配が感じられる頃となりました。しかしコロナ禍の猛威は未だ収束の見通しがたたない状況が続いています。全国の大半の小中高等学校では対面授業をすでに実施していますが、大学の多くは安全優先から秋学期もオンライン授業と対面授業を併用する方針を表明しています。
本学では、この春の1・2学期は、安全を第一と考え、オンラインで授業を実施しました。そのため、学生の皆さん、特に新入生の皆さんには長野のキャンパスに来ることなく、在宅のままの授業となり、大学生の気分が味わえない大変気の毒な思いをさせてしまいました。
この秋の3学期からは、1年生も長野に集結し、キャンパスにおいて対面授業が始まります。
新型コロナ感染対策については、本学ではきめ細かく対応してきました。2月下旬に第1回の「新型コロナ感染症対策本部会議」を開き、理事長・学長をはじめ、主だった教職員が集まり、4月以降の方針を真剣に議論いたしました。この対策本部会議は、その後も理事長・学長の出席のもと、週1・2回開かれ、今に至っています。現在、幸いにも本学から一人も感染者が出ていないのも、こうした会議で時間をかけて最善策が適切に講じられてきたお陰であると自負しておりますが、一方で、このような感染対策を学生の皆さんが理解し協力してくれたことが、何よりの力になったと感謝しております。
3月の段階では、本学の看板である1年次全寮制および2年次の海外プログラムは延期せざるをえず、新学期は5月中旬からオンラインによりスタートすることに決めました。その時、オンラインに熟知した教員が自ら手をあげ、他の教員の遠隔授業の技術的支援を行うことを申し出てくれました。ボランティアの輪が広がり、多くの教職員が参加する勉強会が何度も開かれ、授業開始までの1か月以上の準備期間が非常に有意義なものとなりました。地方の新設小規模大学の特徴である教職員の一体感が良い形で出たと感じています。
オンライン授業の開始にあたり、在学生全員が快適に学べるネット環境を確保するために、パソコンやWi-Fiルーターを貸し出し、北海道から沖縄まで日本全国に住む1年生の自宅にも送りました。
1学期の授業に対する1年生による授業改善アンケートの結果を見ると、満足度の評価が意外と高く、慣れない授業に対する周到な準備ができたことと、先生方の教育に対する熱い思いがあったからではないかと考えます。もちろん、学生たちの学びたいという強い思いが相乗効果を生み出したことも確かで、両者の真摯な姿勢に対しては、深く敬意を表する次第です。
7月には、在宅のまま授業を受けることによる1年生の様子を把握するために、一人ひとりと学長面談をいたしました。幸い、皆さん思ったより元気そうでホッとしましたが、「早くキャンパスに行きたい」「友達をつくりたい」などの思いをうかがい、「秋の3学期からはキャンパスで授業をしますので、皆さんが来るのを心待ちしています」と答えるのが精一杯で大変もどかしい思いをしました。
大学によっては、通常15回の授業を圧縮して減らし、夏休みを確保するところも出てきましたが、本学は短縮せずに平常通りに実施しましたので、授業が9月までかかり、夏休みは9月の中旬だけとなりました。教育の機会を縮めてはならないと考えたからです。
3学期からの授業に際し、入寮については、3密を避けるために定員の3割程度の入居を認め、海外プログラムに関しては、海外事情も踏まえ、かなり難しい舵取りの中で鋭意検討を続けているところです。その他、3学期以降の情報については、適宜お知らせしますので、最新の情報をご覧ください。ちなみに、キャンパスの南側がこの4月に緑豊かな庭として整備され、先日長野市から「景観賞」をいただきました。綺麗なキャンパスで皆さんを迎えられることを、嬉しく思っております。
本学では、この春の1・2学期は、安全を第一と考え、オンラインで授業を実施しました。そのため、学生の皆さん、特に新入生の皆さんには長野のキャンパスに来ることなく、在宅のままの授業となり、大学生の気分が味わえない大変気の毒な思いをさせてしまいました。
この秋の3学期からは、1年生も長野に集結し、キャンパスにおいて対面授業が始まります。
新型コロナ感染対策については、本学ではきめ細かく対応してきました。2月下旬に第1回の「新型コロナ感染症対策本部会議」を開き、理事長・学長をはじめ、主だった教職員が集まり、4月以降の方針を真剣に議論いたしました。この対策本部会議は、その後も理事長・学長の出席のもと、週1・2回開かれ、今に至っています。現在、幸いにも本学から一人も感染者が出ていないのも、こうした会議で時間をかけて最善策が適切に講じられてきたお陰であると自負しておりますが、一方で、このような感染対策を学生の皆さんが理解し協力してくれたことが、何よりの力になったと感謝しております。
3月の段階では、本学の看板である1年次全寮制および2年次の海外プログラムは延期せざるをえず、新学期は5月中旬からオンラインによりスタートすることに決めました。その時、オンラインに熟知した教員が自ら手をあげ、他の教員の遠隔授業の技術的支援を行うことを申し出てくれました。ボランティアの輪が広がり、多くの教職員が参加する勉強会が何度も開かれ、授業開始までの1か月以上の準備期間が非常に有意義なものとなりました。地方の新設小規模大学の特徴である教職員の一体感が良い形で出たと感じています。
オンライン授業の開始にあたり、在学生全員が快適に学べるネット環境を確保するために、パソコンやWi-Fiルーターを貸し出し、北海道から沖縄まで日本全国に住む1年生の自宅にも送りました。
1学期の授業に対する1年生による授業改善アンケートの結果を見ると、満足度の評価が意外と高く、慣れない授業に対する周到な準備ができたことと、先生方の教育に対する熱い思いがあったからではないかと考えます。もちろん、学生たちの学びたいという強い思いが相乗効果を生み出したことも確かで、両者の真摯な姿勢に対しては、深く敬意を表する次第です。
7月には、在宅のまま授業を受けることによる1年生の様子を把握するために、一人ひとりと学長面談をいたしました。幸い、皆さん思ったより元気そうでホッとしましたが、「早くキャンパスに行きたい」「友達をつくりたい」などの思いをうかがい、「秋の3学期からはキャンパスで授業をしますので、皆さんが来るのを心待ちしています」と答えるのが精一杯で大変もどかしい思いをしました。
大学によっては、通常15回の授業を圧縮して減らし、夏休みを確保するところも出てきましたが、本学は短縮せずに平常通りに実施しましたので、授業が9月までかかり、夏休みは9月の中旬だけとなりました。教育の機会を縮めてはならないと考えたからです。
3学期からの授業に際し、入寮については、3密を避けるために定員の3割程度の入居を認め、海外プログラムに関しては、海外事情も踏まえ、かなり難しい舵取りの中で鋭意検討を続けているところです。その他、3学期以降の情報については、適宜お知らせしますので、最新の情報をご覧ください。ちなみに、キャンパスの南側がこの4月に緑豊かな庭として整備され、先日長野市から「景観賞」をいただきました。綺麗なキャンパスで皆さんを迎えられることを、嬉しく思っております。
長野県立大学長 金田一 真澄
大学の役割は、知識の伝授だけではありません。友人と一緒にサークル活動に情熱を注ぎ、ワクワクするようなカレッジライフを楽しむことも人間を磨く大切な学びであり、大学にとって必須の役割であると考えます。これから、安全・安心を確保しながら、学生たちが満足できる、健康で豊かな大学生活がおくれるように、大学として最大限の努力を払ってまいります。
皆さんには、この未曽有の困難な状況を、今後の飛躍への試練としてプラス思考で乗り越えていただきたいと思います。そして、こういう時こそ、本学の学生としての誇りと責任を持って、きちんとした行動をとってくださることを、心よりお願いいたします。
長野県立大学は、こうした混乱の中で、日本の中心にある自然豊かな長野県という地の利を活かし、地方大学としての利点と魅力をさらに高め、質の高い教育を行うことでその使命を果たしていきたいと考えています。
令和2年10月1日 長野県立大学長 金田一 真澄
皆さんには、この未曽有の困難な状況を、今後の飛躍への試練としてプラス思考で乗り越えていただきたいと思います。そして、こういう時こそ、本学の学生としての誇りと責任を持って、きちんとした行動をとってくださることを、心よりお願いいたします。
長野県立大学は、こうした混乱の中で、日本の中心にある自然豊かな長野県という地の利を活かし、地方大学としての利点と魅力をさらに高め、質の高い教育を行うことでその使命を果たしていきたいと考えています。
令和2年10月1日 長野県立大学長 金田一 真澄