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昨年度(令和2年2月)実施のグローバルマネジメント学部一般選抜(前期日程)『数学』における試験問題について


 今般、昨年度実施した令和2年度グローバルマネジメント学部の一般選抜(前期日程)の科目『数学』問題2において、問題設定に矛盾が含まれているというご指摘を、令和3年2月2日に外部より受けました。
 直ちに学内組織を立ち上げ、出題内容を検証した結果、ご指摘は正しいとの結論に至りました。その後、改めて全受験生一人ひとりの答案を再点検し、合否の再確認を行いました。

 受験生の全ての答案について再度検証いたしましたところ、以下の理由により、本問の出題意図は実現できていると判断いたしました。
 ①本学の数学試験の目的は、解答プロセスの評価による受験生の数理的思考能力の測定にあると考えております。そのため、解答プロセスそのものを評価して部分点を付与しておりますが、小問4問からなる問題2は、いずれも想定した一般的な解法においては、問題設定の矛盾が解答プロセスの障害にならないことを確認いたしました。
 ②今回の問題設定の矛盾が受験生に対して混乱を招いたり、解答断念の理由になってはいないかという観点から、全ての答案を再検討いたしました。その結果、実際に問題設定の矛盾が混乱を招いたことが窺える答案はありませんでした。

 以上により、本問の受験生の解答プロセスをみることで、問題設定の矛盾の有無にかかわらず、受験生間の数理的思考能力の差は明瞭に測定できていると判断いたしました。もしも問題設定の矛盾を理由として全ての受験生に対する一律の加点などを行う場合は、本問に関して能力を示した受験生にとっては、そうでなかった受験生との差異を正当に評価されなくなり、むしろ不公平な処置だと考えられます。

 結論として、この問題の昨年の採点結果は、そのまま受験生の数理的思考能力を測定できるものと判断いたしました。従って、今回の検証の結果、令和2年度の受験生の合否は、昨年の決定通りとなります。

 今回の事案により、本学を受験した皆様や関係者の皆様に多大なるご迷惑をおかけいたしましたこと、ここに深くお詫び申し上げます。本学といたしましては今後このようなことがないよう、入試問題の十全な作問体制を整え、入試実施に向けて万全の対策を講じてまいる所存です。

令和3年3月1日
学長 金田一 真澄