小川 祐介さん
専門学校卒業でも入学できる制度も魅力。
門戸が開かれた社会人大学院で多くの学びを
健康栄養科学研究科(修士) 2023度入学
小川 祐介さん
小川 祐介さん
学術的な研究手法のリカレント教育を目指して
私は専門学校を卒業後、国立病院機構で20年以上勤務。患者さんに適切な栄養管理を提供するために多職種で構成された栄養サポートチーム(NST)のリーダーも務めました。 学会発表なども経験し、学術的な研究手法や組み立ては職場の医師から教えていただいていましたが、改めてきちんと学びたいと考えたのが大学院進学の理由です。
きっかけになったのは、職場の臨時実習で、長野県立大学健康発達学部食健康学科の教員から大学院が新設された話を聞いたこと。 2022年当時はコロナ禍で、大学院に興味はあってもなかなか進学のタイミングが掴めなかったなか、教員による直接の誘いは後押しになりました。 さらに、本学は専門学校卒であっても、大卒者と同等以上の学力があると認められれば進学が可能なことも入学の決め手でした。
現在は長く働いていた群馬県の高崎総合医療センターから信州上田医療センターに転勤になり、単身赴任というかたちで病院近くの宿舎を借りて生活しています。 大学院の授業は、平日夜は退勤後に宿舎に帰ってオンライン講座を受講。 職場で業務の調整もしつつ、週1~3回、無理なく参加できています。 土曜日に行われる対面講座も、月1~2回、他の予定を調整しながら取り組めています。
きっかけになったのは、職場の臨時実習で、長野県立大学健康発達学部食健康学科の教員から大学院が新設された話を聞いたこと。 2022年当時はコロナ禍で、大学院に興味はあってもなかなか進学のタイミングが掴めなかったなか、教員による直接の誘いは後押しになりました。 さらに、本学は専門学校卒であっても、大卒者と同等以上の学力があると認められれば進学が可能なことも入学の決め手でした。
現在は長く働いていた群馬県の高崎総合医療センターから信州上田医療センターに転勤になり、単身赴任というかたちで病院近くの宿舎を借りて生活しています。 大学院の授業は、平日夜は退勤後に宿舎に帰ってオンライン講座を受講。 職場で業務の調整もしつつ、週1~3回、無理なく参加できています。 土曜日に行われる対面講座も、月1~2回、他の予定を調整しながら取り組めています。
横断的かつ専門分野に精通した学びで幅広い知識と視点を
同期は6人で、全員が社会人枠で入学。私と同様に病院勤務のほか、食品会社や行政で働く管理栄養士、保健師もいます。 面白いのは、同じ栄養分野で働いていても、学生それぞれの専門性が異なるので、多様な知識と経験の融合が学術的に図れること。 臨床栄養管理分野に従事している私は、学会や研究会に参加しても同じカテゴリーの人としか出会えず、また国立病院機構勤務で転勤も多いため、どうしてもこれまで地域に根ざした業務や民間企業の管理栄養士との交流が難しい状況でした。 今はさまざまな組織で働く同期たちと情報交換ができ、行政や地域の取り組みなども知って興味深く感じています。
また、久しぶりに学ぶ栄養教育の進歩は目覚ましく、日々学びの面白さも実感しています。 自分の研究とは直接関係のない授業も、社会人経験を踏まえて多角的に見ることができ、自分なりの解釈ができるのが楽しく、統計学やデータサイエンスなど今まで触れてこなかった研究手法の授業は、専門性が高くもわかりやすい内容で、親しみつつ学べています。 さらに授業は少人数制で、教授の1対1の指導も受けられるなど、贅沢な環境も魅力。 私の担当指導官である草間かおる教授は国際栄養学が専門で、WHOやユニセフなどの活動から世界と日本の栄養問題を比較する授業では、世界情勢の新たな知識を得て知見の広がりを感じました。 いわゆる老子の格言のように“魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える”、つまり、ただ知識を教わるのではなく、情報の調べ方や資料の作り方などが身につく大学院の授業は、今後の研究はもちろん、仕事でも生かせると感じています。
また、久しぶりに学ぶ栄養教育の進歩は目覚ましく、日々学びの面白さも実感しています。 自分の研究とは直接関係のない授業も、社会人経験を踏まえて多角的に見ることができ、自分なりの解釈ができるのが楽しく、統計学やデータサイエンスなど今まで触れてこなかった研究手法の授業は、専門性が高くもわかりやすい内容で、親しみつつ学べています。 さらに授業は少人数制で、教授の1対1の指導も受けられるなど、贅沢な環境も魅力。 私の担当指導官である草間かおる教授は国際栄養学が専門で、WHOやユニセフなどの活動から世界と日本の栄養問題を比較する授業では、世界情勢の新たな知識を得て知見の広がりを感じました。 いわゆる老子の格言のように“魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える”、つまり、ただ知識を教わるのではなく、情報の調べ方や資料の作り方などが身につく大学院の授業は、今後の研究はもちろん、仕事でも生かせると感じています。
職場以外の社会との関わりも社会人大学院の魅力
現在、修士論文のために進めている研究テーマはサルコペニア肥満です。加齢や疾患の影響により筋肉量の減少(サルコペニア)と肥満症が合併した病態で、現時点で統一した定義がないなど課題が多く、研究があまり進んでいない分野です。そこで今後の展望は、まずは授業で研究手法を1から学び、きちんと体系立てた研究を進めて修士論文を執筆すること。そして、いつかタイミングが合えば、博士課程にも進みたいと考えています。
実際に社会で活躍する管理栄養士のなかには、私のように、より高度な専門知識の必要性を感じている人もいるでしょう。大学院と聞くとハードルが高いイメージをもつ人もいるかもしれませんが、学びたい意欲が少しでもあれば、ぜひ一歩踏み出すことをおすすめします。もちろん、勉強は大変な面もありますが、仕事以外に社会と関わる場をもつことは、趣味の世界のように交友関係の広まりや新たな出会いにつながり、仕事の悩みの発散にもなります。特に本学は、学士の資格を取得していなくても入学が可能なので、私と同様に専門学校卒で大学院進学を目指しているような希望者に、この制度を広く知ってもらえるとうれしいです。
実際に社会で活躍する管理栄養士のなかには、私のように、より高度な専門知識の必要性を感じている人もいるでしょう。大学院と聞くとハードルが高いイメージをもつ人もいるかもしれませんが、学びたい意欲が少しでもあれば、ぜひ一歩踏み出すことをおすすめします。もちろん、勉強は大変な面もありますが、仕事以外に社会と関わる場をもつことは、趣味の世界のように交友関係の広まりや新たな出会いにつながり、仕事の悩みの発散にもなります。特に本学は、学士の資格を取得していなくても入学が可能なので、私と同様に専門学校卒で大学院進学を目指しているような希望者に、この制度を広く知ってもらえるとうれしいです。