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ゼミ紹介



金山ゼミ テーマ「地域の子育て支援と実践のあり方を考える」

金山 美和子 教授

金山 美和子 教授

ゼミのテーマは「地域の子育て支援」です。現代の子育て環境の実情を理解し、親子を支える理念をもち、具体的な支援の実践を考えます。保育所や子育て支援センターなど子育て支援の現場に出向き、支援者や保護者から直接話を聞き、支援の場を実体験したり、自分たちで企画・立案した支援を実践したりして、子育て家庭が必要とする支援のあり方を研究します。大学内にある「ひろば」で地域の親子を対象とした子育て支援を実践し、子どもの育ちや親子の関わりを直接学ぶことができるのは本学ならではの学びです。また、自治体との連携による実践の場もあります。例えば、長野市との連携事業である「赤ちゃんママのおしゃべり会」や、飯綱町の子育て支援センターにおける子育て講座である「身近な生活素材での水遊び」など、学生が計画し、実施しました。そして、今年度の学生は、両親と一緒に子育てを考える「オンライン子育てゼミ」や、父親支援として「パパと子どものひろば」を計画中です。ゼミで意見を交わし、試行錯誤しながら、仲間と協力することは、子どもの育ちを支え、保護者の気持ちに寄り添う保育者としての実践力につながります。

白澤ゼミ テーマ「一人ひとりの「身体」を軸に表現や保育について考える」

白澤 舞 准教授

白澤 舞 准教授

私たちは一人ひとり固有の身体をもって生まれ、生きています。私は舞踏芸術学、舞踏教育学を専門としています。ニューヨークのダンサー、コレオグラファーであり、ポストモダンダンス運動の創始者のひとり、トリシャ・ブラウンを研究してきました。日常の生活動作が芸術になるいると提示した彼女から学んだ、人と人が存在していることが表現であり、意味や価値をともに生み出し、創り上げながらいきているという理論に基づく実践は、保育にもつながります。
子どもは自分の思いを言葉だけでなく、全身で表現します。そのため保育者は、子どもの表情や仕草、動きから言葉にならないサインを読み取り、子どもに合わせて同じように動いてみたり、同じ目線に立ってものを見つめたり、同じものに向かってみたりすることによってはじめて、子どもの思いが理解できることがあります。このような子どもとの関わり方は保育者の大切な役割です。こうした考えに基づき、保育において、子どもの表現をどう捉えるか、保育者の身体はどうあるべきかを学生とともに考えています。ゼミの学生たちは、「表現活動時に安心感をもたらす応じ方」や「保育やのストレスを軽減するリラクゼーション法」など、独自の視点で研究を進めています。

学生インタビュー(金山ゼミ)

小林 鈴果さん

3年(取材当時)
小林 鈴果さん

地域の子育て支援と実践のあり方を考える

保育士の仕事や、子育て支援での役割など、様々なことに関心があり、将来に向けて自分は何に1番興味があるのだろう、と悩んでいました。そんなときに実習先の親子教室で、お母さんたちに混ざって3組ほどお父さんが参加されているご家庭がありました。お父さんたちが一生懸命関わっている姿を見、父親の育児参加について、世代間での違いや子育て支援について調べてみたいと思い立ち、子育て支援に詳しい金山ゼミの門をたたきました。そこで保育士を含め幅広い立場から子育て支援に携われる道を模索しています。今は世代間の意識調査アンケートなどを準備し、父親の育休の取りづらさなど育休に対する意識について深く知りたいと思っています。大学のゼミでは、病児保育や行政面から子育てに携わる仕事に興味をもつ人もいます。同じ理想をめざす仲間との意見の交換や、自分が考えてもいなかった考え方などを知ることができるので刺激も受けますし、楽しく日々、学び合えていると感じます。