こども学科

保育者は学び続ける仕事。大学での学びを通して、新たな保育の創造や保育・子育ての課題解決を行うことができる専門性と実践力を修得し、将来の保育・幼児教育のリーダーとなる人材の育成を目指します。海外プログラムでは長野と同じ大自然の中で展開するフィンランドの先進的な保育を体験し、グローバルな視点から保育への見識を深めていきます。

こども学科について

こどもが育つためには、たくさんの人びとが関わり、より良い環境をつくっていくことが大切です。私たちがめざすのは、こどもが育つ環境をトータルに考え、生涯にわたってより良い保育を創造できる保育者に育つ土台となる力を育てること。そのために、少人数ゼミを中心に、乳幼児期にふさわしい生活と保育のあり方、自然や文化などの地域環境、子育てに直接関わる保育者や保護者、特別な配慮を必要とするこどもへの支援、それを実現する保育経営などについて15名の教員とともに学びます。

第1期生からのメッセージ

今井 千裕さん

保育・幼児教育を専門とする先生が多いのが魅力。

15名もの専門家の先生がいらっしゃること、そして保育士・幼稚園教諭の資格が両方とれることが魅力で、長野県立大学を選びました。また新設の大学なので、新しいことにチャレンジできそうだったことも入学した理由です。今後は実践力・応用力を磨いていきたいと思います。

篠原 愛美さん

保護者から信頼される「保育者」をめざします。

歳の離れた弟の面倒を見ることで保育関係の仕事への夢がふくらみました。長野県内で保育が学べること、全員参加の海外プログラムがあることなどが長野県立大学を選んだ理由です。学内での授業と、学外での実習を通して、信頼される「保育者」をめざし、知識と実践を身につけたいです。

こども学科1年 松原 愛唯さん

地域を学ぶことで、こどもたちの未来をともに考えたい。

松本城の見える高校に通っていたので、城下町文化について学べる二本松ゼミを選択しました。発信力を学び、「みんなにわかりやすく伝わる伝え方」を身につけたいと考えました。将来は、地域とこどもたちの関わり合いを、自らつくりだせる保育者をめざしているので、こどもたちがワクワクして登園できるような園にするため、地域の良いところをたくさん活用した保育を行いたいと思っています。

4年間の学びとめざす進路

カリキュラム

1.こども学科の特色ある科目

1年次2年次3年次4年次
自然・地域・国際

・英語
・自然保育論

・英語
・海外プログラム
・自然保育演習

支援 ・地域子育て支援論 ・地域子育て支援演習
・保育臨床相談

・発達支援論
・保育課程論

・発達支援演習
・保育者支援論

現代的課題 ・こども学 ・保育経営論
・保育臨床特殊講義
少人数ゼミ ・発信力ゼミ ・こども学ゼミⅠ ・こども学ゼミⅡ ・卒業研究
実践科目(実習) ・健康発達実習 ・教育実習(幼稚園) ・保育所・施設実習 ・保育・教職実践演習

  • 学生たちは学びの場を求め、長野初の認定こども園「さつきこども園」へも。実践的な保育を深めます。
  • キャンパス内にも地域の親子がいっしょに遊べるスペースを確保。教室に隣接するウッドデッキは床暖房完備。
    学生たちがこどもたちと遊んでいる間、親御さんはイスとテーブルでくつろぐこともできます。

2.履修モデル

専門教育科目

科目区分1年次2年次3年次4年次
基礎科目

学部共通
基礎科目
・健康発達概論
・健康発達実習

・長野県健康社会史

こども学科
基礎科目

・保育原理
・教育原理
・発達心理学
・こどもと音楽
・こどもと運動
・保育者論
・こどもの文化
・こどもと自然
・児童家庭福祉
・社会福祉概論

・こども学
・こどもと造形
・小児保健Ⅰ
・海外プログラム
・社会的養護

・教育心理学
・こどもの食と栄養

基幹科目

・保育内容(言葉)
・自然保育論
・音楽表現演習
・地域子育て支援論

・保育内容(健康)(環境)(表現)
・保育の指導法
・保育内容総論
・幼児理解の理論と方法
・保育臨床相談
・器楽基礎
・ドラマ表現演習
・乳児保育
・身体表現演習

・発達支援論
・保育課程論
・保育内容(人間関係)
・教育の方法と技術
・社会的養護内容
・小児保健Ⅱ
・造形表現演習
・相談援助
・教育史
・器楽応用Ⅰ・Ⅱ

・小児保健実習
・保育の観察法と統計解析法

展開科目

・自然保育演習
・地域子育て支援演習
・保育臨床特殊講義Ⅰ

・保育臨床特殊講義Ⅱ・Ⅲ

・保育経営論
・発達支援演習
・保育臨床特殊講義Ⅳ
・保育者支援論

実践科目

・教育実習Ⅰ
・教育実習Ⅰ事前事後指導

・保育所実習Ⅰ・Ⅱ
・保育所実習Ⅰ・Ⅱ事前事後指導
・施設実習Ⅰ・Ⅱ
・施設実習Ⅰ・Ⅱ事前事後指導

・教育実習Ⅱ
・教育実習Ⅱ事前事後指導
・保育・教職実践演習

総合研究科目 ゼミナール ・こども学ゼミⅠ ・こども学ゼミⅡ
卒業研究 ・卒業研究

卒業後の主な進路(想定)

  • 保育所、幼稚園、認定こども園
  • 児童福祉施設等
  • 教育関連企業
  • 地域子育て支援拠点施設
  • 行政機関、NPO法人

など

取得可能な免許・資格

  • 保育士
  • 幼稚園教諭1種免許

科目紹介

こども学科長 太田 光洋教授

保育原理

皆さんは幼児期までのことをあまり覚えてないと思います。保育所に求められるのは「記憶に残る先生」ではなく、「こどもに確かな力を育てる先生」。保育者はこの幼いこどもたちにもっとも近い存在であり、代弁者でもあります。そのため、深くこどもを理解することが求められます。この授業では「乳幼児にふさわしい生活とは?」「遊びが学び?」など、保育の原点となるこどもや発達について教育や心理学研究から学びます。また、そこからこどもを主人公とした保育実践についてアクティブラーニングを通して考えます。

前田 泰弘教授

発達支援論

私が担当する発達支援論の講義では、発達に特別な支援が必要な子どもについて、その背景・要因を臨床発達心理学の観点から理解し、支援の方法を考えます。近年、発達に特別な支援が必要な子どもの多くには、身体感覚に弱さがあることが分かってきました。身体感覚は自発的な遊びの中でそれを使うことで育まれますが、野外での遊び(自然保育・野外保育)はその自発的な使用を可能にするものです。本学では自然保育に関する授業の他、海外プログラムで訪れるフィンランドで実際に自然保育を体験する中で、その知識や技術を身につけます。

金山 美和子准教授

地域子育て支援論

「地域子育て支援論」は、保育者としての家庭支援のあり方を学ぶことに加え、行政や専門機関、市民団体等の連携により、地域全体で妊娠期から思春期までの子どもと家庭を支えるための切れ目ない支援のあり方を理論と実践の両面から考えることを目的とします。子育て家庭を取り巻く社会状況を理解し、家庭が必要とする多様な支援の展開や関係機関との連携等について、自治体の子育て支援事業や子育て支援団体の実践事例から具体的に学びます。子どもの育ちを支え、保護者の子育て不安に寄り添い支えることができる保育者をめざしましょう。

アドミッション・ポリシー

(入学者受入方針)

こども学科の教育目標に共鳴し、挑戦する強い意欲を持って学ぼうとする次のような資質・能力を備えた者を求めています。

  • こどもを愛し、その幸せを実現する意欲と志を持っている者
  • こどもの健やかな成長・発達を支援する環境や教育について、科学的に探究し、行動する習慣と粘り強さを持っている者
  • 幼稚園教諭免許状、保育士資格を取得し、その専門性を生かして地域に貢献したいという意欲を持っている者
  • 自ら求めて考え、行動し、協働しながら学び、より良い保育を創造する多様な資質を持っている者
  • 英語集中プログラムと海外プログラムを通して、聴いて内容の主要な点を理解できるレベルの英語力とグローバルな視野を身に付け、社会で活躍したい者
  • 寮生活を通して、豊かな人間性と高い倫理観を身に付け、協働して目標を達成することを志す者

カリキュラム・ポリシー

(教育課程編成方針)

こども学科は、教育目標を実現するための同学科のディプロマ・ポリシーに掲げる資質・能力を身に付けることができるよう、次の特徴を有するカリキュラムを編成します。総合教育科目において、英語力と教養を身に付けるとともに、専門教育科目において、専門性の基礎となる科目を必修とした上で、柔軟かつ多様な思考力、創造力、実践力を育むために全体として科目の選択的履修を重視した編成とします。

  • 保育・幼児教育の基盤となる自然や文化、地域的な特徴などの環境について理解し、そこに成り立つ保育や教育のあり方について広く学ぶ教育プログラム
  • 聴いて内容の主要な点を理解できるレベルの英語力を育成するための英語集中プログラムと異文化体験による自国保育の理解を含むグローバルな視野の拡大、国際感覚、主体的な行動力を育成するための海外プログラム
  • 保育の基礎的な知識や技能を獲得し、こどもの主体性や表現力を育成する保育を展開するための知識や技能、組織のあり方などについて学ぶ科目体系
  • こども、子育ての状況や課題について広く学び、今日的な課題の実践的理解と課題解決力を醸成する科目の充実
  • 学修によって身に付けた知識や技能を専門的立場から社会に還元する幼稚園教諭免許状や保育士資格が取得できる養成プログラム
  • 主体的な学びを通して、課題発見力、情報の収集・分析力、表現力、コミュニケーション力などを育成する双方向による少人数ゼミの充実

ディプロマ・ポリシー

(学位授与方針)

こども学科は、教育目標を実現するために設けた所定の専門教育科目と総合教育科目を履修することにより、次に掲げる資質・能力を身に付け、所定の単位を修得した者に学位を授与します。

  • 健やかにこどもが育つための課題を明らかにし、子育てや保育について探究できるグローバルな視野を持ちながら、地域や社会の特性を生かした保育を創造する専門的知識と支援力
  • 保育や教育の場でこどもと保護者を支え、より良い子育ち・子育て環境を創造する論理・実践力
  • 乳幼児期のこどもの特性を理解し、豊かな表現力と感受性をもって乳幼児にふさわしい保育・教育を総合的に計画・展開する力
  • 保育者として学び続け、他者との協働によって課題を解決するための課題発見、情報収集、分析思考力、表現力、コミュニケーション力などの汎用的能力