学長メッセージ

長野発、世界へ向け漕ぎ出す、
たくましい若きリーダーを育てていきたい。

金田一 真澄 学長

本学では異文化社会に触れる、 多様な価値観を知ることで、個々の世界観を 大きく広げられるような教育を実現していきたいと 考えています。往々にして日本の大学では 入学することが目的となりがちですが、 本学では質の高い、しかも他の大学にはない 厳しい教育を行い、夢をかなえる力が 身につく学びを実践していきます。

グローバルな視野を養い、多様な価値観を認めあう

21世紀は、情報や資本など様々な問題が地球規模で変化を引き起こす「グローバル化の時代」と言われ、また、新しい知識・情報・技術がすべての社会活動の基盤となる「知識基盤社会」とも言われています。その中で、豊かな自然環境に恵まれた長野県立大学は、時代に相応しい教育研究を追求する知の拠点として、地域社会に積極的に貢献します。 本学では、世界共通語となる英語の集中授業と短期の海外プログラムを全員に課し、グローバルな視野を養います。また海外からも留学生を呼び、多様な価値観を認め合う国際交流の場を構築します。一方で、生きるための主柱となる専門知と、進むべき道を指し示す羅針盤となる教養知をバランスよく学び、豊かな人間性や高い倫理観を備えた人格を養成します。 1年次は全寮制により、地域とも連携し、集団生活の中で自立心や社会性を養い、社会の変革を目指す企業家や、起業家精神を備えた様々な分野の専門家を輩出します。「国際」ではなく「グローバル」であることは、グローバルな視野でローカリゼーションを進めることでもあります。長野に軸足を置いて、世界を相手に活躍するリーダーを輩出する大学を我々は目指しています。

教育の原点と言える ディスカッション教育

今の日本の学生には「ディスカッション」する姿勢が欠けています。ディスカッションは単に自分を主張することではなく、相手の意見を理解し、自分の考えをまとめるなど、様々な能力が必要となります。教員による一方的な授業を排し、途中からディスカッションによるアクティブラーニングを行います。同じ年代の学生が自分とは全く違う考えを持つと知ったときの驚きをぜひ感じてほしい。教員もまた分野を超えて展開する議論に加わりながら、共に学ぶという教育のあるべき姿勢を感じてほしいのです。

健康長寿日本一の長野県が 描く生涯教育の実践

「健康長寿日本一」を誇る長野県。美しい自然環境やおいしい食べ物、優しい人情、そして長野県が育んだ健康文化。東京の人から見れば長野県は憧れの地です。こうした「長野県が好きになる教育」を通して、寮生活の中でも健康的な食の実践を進めていきたいと考えています。また、教育県と呼ばれた長野県は今「学習県」へのシフトを目指しています。人生百年時代を迎え、主体的に持続的に学ぶことの重要性にも注目が集まり、学ぶ楽しさも感じてほしいと思っています。課題に対して新しい解決方法を思考できるグローバルリーダーとして、私は本学を目指す学生には、ぜひ夢と誇りを持って、人生の舞台の主役であってほしいと願っています。

COLUMN

私が担当する言語学は、 理系感覚で言葉にアプローチする学問です。

言葉はどうして生まれたのでしょう。なぜ人は言葉を使うのか。赤ちゃんはどうやって言葉を身につけるのでしょう。皆さんとともに学ぶ「言語学」は言語をサイエンス的なアプローチで捉えていくことを旨としています。少し趣きと視点が異なる科目で、授業の後半はたっぷりとディスカッションの時間を持ちます。言葉を広く深く学んでみませんか。

プロフィール

金田一 真澄(きんだいち ますみ)

長野県立大学 学長

1949年生まれ
東京都出身
専門:ロシア語、言語学

【学歴】
1971年    早稲田大学理工学部 卒業
1976年    早稲田大学大学院理工学研究科修士課程 修了
1988年    東京大学大学院人文科学研究科博士課程 修了
1991年    文学博士(東京大学)

【職歴】
1991~96年  慶應義塾大学理工学部 助教授
1996~2014年 慶應義塾大学理工学部 教授
2014~現在   慶應義塾大学 名誉教授

【大学職歴】
2001~03年  慶應義塾大学理工学部 日吉主任
2005~07年  慶應義塾大学外国語教育研究センター 所長
2009~11年  日吉カリキュラム検討委員会 委員長
2009~13年  慶應義塾大学 日吉主任代表

【著書】
1996年    『ロシア語時制論』三省堂 他

【辞書編纂】
1992年    『岩波ロシア語辞典』岩波書店 他

【他の仕事】
2003~07年  NHKロシア語会話担当(テレビ) 他

【受賞歴】
1994年    第3回木村彰一賞

文学博士(東京大学)。慶應義塾大学において、ロシア語教育を担当。9,000人に及ぶ同大の日吉キャンパスのカリキュラム策定の責任者やキャンパス全体の総責任者を務め、教育内容の充実とともに4学期制など、新しい教育方法を積極的に導入。